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「指導死」とは

2017-10-06

「指導死」の4つの定義

  1. 不適切な言動や暴力等を用いた「指導」を、教員から受けたり見聞きすることによって、児童生徒が精神的に追い詰められ死に至ること。
  2. 妥当性、教育的配慮を欠く中で、教員から独断的、場当たり的な制裁が加えられ、結果として児童生徒が死に至ること。
  3. 長時間の身体の拘束や、反省や謝罪、妥当性を欠いたペナルティー等が強要され、その精神的苦痛により児童生徒が死に至ること。
  4. 「 暴行罪」や「傷害罪」、児童虐待防止法での「虐待」に相当する教員の行為により、児童生徒が死に至ること。

「指導死」発生件数

2017-10-06

指一本触れられることなく子どもたちは死へと追い詰められる

新聞などの報道を元に、教育評論家の武田さち子さんがまとめたデータによれば、1952年から2015年までの間に、「指導死」と思われる自殺が83件(うち8件は未遂)起こっています。その82%が有形力を伴わない(有形力の有無は新聞等により判断)もの。平成「指導死」と思われる自殺が62件(うち7件は未遂)起こっています。

その85%が有形力を伴わない(有形力の有無は新聞等により判断)もの。「指導死」はいじめ自殺以上に報道されにくい性格を持っています。なぜなら、何らかの形で、我が子が学校のルール違反を犯した結果の指導、そして自殺だからです。いじめ自殺の場合でも、「我が子がいじめられていたことを公にすることは子どもに申し訳ない」と考える遺族もいます。

そうだとすれば、それ以上に「我が子の学校でのルール違反をことさら公表することは子どもに申し訳ない」と考える遺族がいても不思議ではありませんし、実際に少なくありません。 加えて、自殺そのものへの偏見、例えば自殺には遺伝的要素があり、自殺者のいる家系は自殺率が高いなど、遺族にとって我が子の自殺を口にしにくい現実もあります。それでも83件の「指導死」が報道されているということは、この背景に数倍〜十数倍の報道されない「指導死」が存在すると想像できます。

「指導死」を招く教員の対応

2017-10-06

多くの「指導死」事件で共通する指導が行われていました

①長時間の、適切さを欠く「身体的拘束」
②複数の教員で取り囲む「集団圧迫」
③心理的外傷を負わせる「暴言」や「恫喝」
④してもいないことを責める「えん罪型対応」
⑤反省や謝罪、密告などの「強要」
⑥連帯責任を負わせるような「いやがらせ」
⑦本来の目的から外れた「過去の蒸し返し」
⑧不釣合いに重い「見せしめ的罰則」
⑨子どもをひとりにする「安全配慮義務違反」
⑩教育的配慮に欠けた「拒絶的対応」

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 生徒指導を背景とした子どもの自殺
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